自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン2022」で3年ぶりに団体総合優勝したチーム右京相模原が6月8日、ホームタウンの相模原市で優勝報告した。
相模原ステージが加わって2年目の大会での凱旋。片山右京代表は「子どもの頃から走ってきた街。チームはここで練習したおかげで優勝できた」と喜ぶ。
チーム右京は今大会、第1、2ステージで区間1位を獲得。雨の中で行われた第3ステージ・相模原は、リスクを避ける走りの区間14位で総合1位をキープ。第4ステージは再び区間1位を獲得して総合優勝した。
桑原忠彦ゼネラルマネジャー兼監督は「全ステージで勝つのはほぼ不可能。相模原でも勝ちたかったが、ジャージ(1位)を守らないといけなかった。片山代表には『なにをやっているの?』と言われた」と明かす。
小石祐馬選手と石橋学選手が「4ステージのなかで一番きつかった」と口をそろえる相模原ステージ。片山代表は「(ジャージを守るのは)正しい戦略ではあるが、ツール・ド・フランス出場を目指す我々は攻撃的でありたいとプレッシャーをかけた」と説明。そこには、サッカーやF1に並ぶヨーロッパ3大人気スポーツの自転車を、環境にも優しい自転車文化とともに、日本にもっと普及させたいという思いがある。
チーム右京は、ツアー・オブ・ジャパンの次のツール・ド・熊野でもネイサン アール選手が個人総合優勝。その勢いで、全日本自転車競技選手権大会の勝利を目指す。来年は8ステージ制に戻る予定のツアー・オブ・ジャパンは相模原での優勝と大会2連覇を目標に掲げる。