町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4)で現在、「竹上妙の絵本と木版画 たけがみZOO展 ~いきものと目が合った!~」が開かれている。
竹上妙さんは和光大学在学中に町田市に転居。里山など生活の中にある身近な自然に親しむ環境で版画や絵本をつくっている。動物は卒業制作からの対象で、観察しているときに動物と目が合って、「ドキッとして、ときめきをおぼえる瞬間」(竹上さん)をモチーフに据える。
手掛けた絵本は、「マンボウひまな日」(絵画館)、「みたらみられた」(アリス館)、「あめちゃん」「きょうは泣き虫」(ともに好学社)、「うみのあじ」(あかね書房)、「だんだん だんだん」(ひさかたチャイルド)など。
会場には、版画や絵本の作品・関連資料のほか、動物の実物大に近い作品を、「動物園のように」配置。描かれた力強い眼差しが、鑑賞者に「見たら見られた」を感じさせ、竹上さんのモチーフを追体験するような構成になっている。
担当学芸員の谷口朋子さんは「竹上さんの作品は、版画美術館の全国大学版画展で展示されたときから気にしていた。絵本作家としても評価されて、文学館で企画を実現できた」と説明する。
開場時間は10時~17時。月曜など休館。入場無料。9月25日まで。