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町田の版画美術館で長谷川潔展 「日常にひそむ神秘」テーマに

長谷川潔《アレキサンドル三世橋とフランスの飛行船》1930年、メゾチント、137×307㎜ 町田市立国際版画美術館

長谷川潔《アレキサンドル三世橋とフランスの飛行船》1930年、メゾチント、137×307㎜ 町田市立国際版画美術館

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 町田市立国際版画美術館(町田市原町田4)で7月16日より、「長谷川潔 1891-1980展 ―日常にひそむ神秘―」が開かれる。

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 長谷川潔は1910年代半ばに文芸同人雑誌「仮面」の版画家として創作活動を開始し、1918年以来パリを拠点に活動した銅版画家。サロン・ドートンヌやフランス画家・版画家協会に所属してパリの画壇で高く評価されたほか、フランスでは文化勲章、日本では勲三等瑞宝章を授与されるなど、芸術家としての功績がたたえられている。

 同美術館での長谷川潔展は2019年以来の開催。今回は前回をベースに、最初期の作品から1970年代の銅版画までを年代順に6章で構成。挿絵本の傑作と評される仏訳「竹取物語」の挿絵頁、長谷川の表現世界の到達点として位置づけられる「マニエール・ノワール」(メゾチント)の静物画など、関連作家の作品と合わせて約165点を展示する。

 関連企画として、猿渡紀代子さん(大佛次郎記念館特任研究員)の講演会、版画体験イベント、プロムナードコンサートなどを予定する。

 「日常にひそむ神秘を描き出した長谷川潔の深遠な表現世界を堪能してほしい」(企画担当者)

 開場時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌火曜休館)。観覧料は、一般=800円、大学・高校生・65歳以上=400円、中学生以下は無料。

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