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日本一美しいメダカを決める「第13回秋季 日本メダカ品評会」が10月2日、ぽっぽ町田(町田市原町田4)で開かれる。主催は日本メダカ協会。
鑑賞目的で改良したニホンメダカ(以下、改良メダカ)が全国から集まる同大会。メダカはイヌ・ネコに次いで3番目に飼育者が多く(令和元年全国犬猫飼育実態調査)、観賞魚として古くから日本人に親しまれているが、改良の歴史は浅い。
ニホンメダカは、キタノメダカとミナミノメダカの2種類に分かれ、体はおおむね淡く黄色だが、突然変異や遺伝子交配で変化する。江戸時代、赤や白の個体が確認された記録があり、名古屋大学の富田英夫博士が1960年以降に発見した60系統以上の自然突然変異メダカは現在も系統維持されている。
一方、異なる遺伝子型の交配による改良種づくりは2004年、人気品種「楊貴妃」が発表されてから一般に広まったと言われ、日本メダカ協会によると2022年4月時点で774種類の改良メダカが確認されている。
同協会理事の梅下智弘さんは「今までに誰も見たことのないメダカを自ら作り出す可能性、オリジナルの名前を付ける慣習が改良への意欲をより引き立てている」と説明する。
「改良メダカの歴史が浅いこともあって、何をもって新品種とするかの判断基準が明確ではない。結果として新品種という言葉やオリジナルのメダカネームが先行し、混乱を招いている」とも。
広島県廿日市市の改良メダカ専門店が2007年、初の全国規模の大会を開いたことがきっかけとなり、愛好家が2009年に同協会を設立。出品者の飼育技術向上などを目指して、品評会ごとに審査基準を見直しながら、「より洗練化された、わかりやすい『良いメダカの基準づくり』」に取り組んでいるという。
過去の品評会には、純白、褐色、錦のように鮮やかなメダカなどが出展されている。梅下さんは「まずは、『こんなにたくさんの色やヒレの形があるんだ』とバリエーションの豊かさを知っていただきたい。さらに自分のお気に入りの一匹が見つかったら、ゆっくりと眺め、時間を忘れてメダカに癒される贅沢な時間を楽しんでほしい」と話す。
開催時間は10時~15時。入場無料。