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SC相模原、DeNA傘下へ まちづくりへの展開も

左から、對馬さん、西谷さん、望月さん

左から、對馬さん、西谷さん、望月さん

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 ディー・エヌ・エー(渋谷区、以下DeNA)は11月4日、SC相模原を運営する「スポーツクラブ相模原」の連結子会社化を発表した。

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 同社は昨年4月、スポーツクラブ相模原の株式19パーセントを取得。株式追加取得について11月2日、Jリーグチェアマンの承認を得た。保有株式を来年2月、合計93.2パーセントに増やして連結子会社にする。同社にとっては、横浜DeNAベイスターズ(野球)、川崎ブレイブサンダース(バスケットボール)に次ぐ、神奈川県の政令市で3つめになるプロスポーツ事業参入。経営権取得後もクラブ名「SC相模原」やマスコットキャラクター「ガミティ」を残すという。

 事業参入について、對馬誠英さん(DeNAスポーツ本部本部長・スポーツクラブ相模原取締役)は「SC相模原に2シーズン関わり、さらにクラブを発展させるためにはDeNAが深く関与したほうがいいという結論。相模原市は、都市としての利便性と豊かな自然環境を兼ね備え、相模原駅北口開発ではスポーツをまちづくりの柱にする話もある。事業規模の伸び代は無限大と認識している」と説明する。

 併せて、同社が横浜や川崎で進めているDeNA版スマートシティ「Delightful City(デライトフルシティー)」構想のノウハウを3都市で水平展開することで、「スポーツのにぎわいをまちづくりや社会の進化に生かす」などの事業戦略も明かした。

 クラブ創業者の望月重良さんは取締役会長を退任し、創業者兼フェローとして、これまで培ってきた地域のつながりを中心に、クラブの成長発展に向けてサポートするという。望月さんは「これまでも(子会社化の)話はいろいろあったが、DeNAと昨年から一緒にクラブを運営して、引き継いでくれるにふさわしい会社だと確信した」と話す。

 新社長に就任する西谷義久さん(現DeNAスポーツ事業本部戦略部長兼スポーツクラブ相模原取締COO兼スポーツダイレクター)は、「大学時代、プロを目指して北海道のサッカーチームでプレーする中で、クラブを持続的に発展させる難しさを理解した。DeNAに新卒で入社後、スポーツ事業が立ち上がり、野球やバスケに関わってきた。相模原との出合いがあって、今回、さらにチャレンジさせてもらえる。私は若いが、このクラブと共に成長して日本のスポーツ界に貢献できるような仕事がしたい」と意気込む。

 J1・J2への昇格は、エナジーフットボールの理念を柱に長期的に取り組んでいくという。西谷さんは「練習場とクラブハウスは3~5年後の整備に向けて着実に検討している。新スタジアムは、相模原総合補給廠(ほきゅうしょう)の一部返還地を活用した多機能複合型スタジアム構想の実現に向けて、相模原市に計画や整備手法、経済波及効果を提案している。乗り越えなければいけないことは多く、市に主体的に動いてもらう必要はあるが、最大限に後押ししていきたい」と話す。

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