来季からSC相模原の監督を務める戸田和幸さんが12月22日、記者会見で「チームと選手の成長を楽しみにしてほしい」とファンに呼びかけた。
36歳まで選手を続け、サッカー解説者、大学と社会人チームでのコーチ経験を経て、出身地・相模原でプロ指導者のキャリアをスタートさせる戸田さん。「チャンスを逃すわけにはいかないと思わせてくれるプロジェクトと監督オファーだった」と振り返る。
クラブは2月、ディー・エヌ・エー(渋谷区)の傘下に入る。次期社長を務める西谷義久COO兼スポーツダイレクターは「戸田さんが持っている資質、能力、ビジョンは、クラブが求めるものと合致している」と説明する。
戸田さんの契約期間は3年。西谷さんは「短期的な成果を求めるのではなく、チームと選手が着実に成長する時間が必要と考え、選手やコーチの契約期間を明らかにした。サガミスタを含めて応援してくれる人にとっても、『選手が来年いなくなるかもしれない』というより、長く応援できるほうが愛着を持ってもらえる」と期待を寄せる。
登録メンバー23人のうち17人(移籍8人、大卒9人)が新加入(22日現在)。ベテランはGK竹重安希彦選手だけで、26歳以下の若手中心の構成に変わった。戸田さんは「これからのチームにこれからの選手がたくさんそろっている。成長と変化を楽しみにしてほしい。ピッチでのエラーを恐れず、ゴールに向かって野心的にたくましくプレーできるチームを作りたい」などと意気込む。