津久井せんべい本舗(相模原市緑区太井)が2月17日、東京家政学院大学(町田市相原町)とのコラボ商品「緑茶らてべぇ」を先行販売した。
藤野で栽培している佐野川茶とホワイトチョコレートでせんべいをコーティングした同商品。同社専務の藤本武徳さんは「自分では思い浮かばなかった商品」と笑顔で話す。
津久井せんべい本舗は1952(昭和27)年、津久井湖畔で創業。全国菓子博覧会で内閣総理大臣賞を受賞したブランデーせんべいが有名。三和紙業(中央区上溝)が2011年に経営を引き継いで老舗の看板を守りながら、地域密着の商品開発やレストラン・カフェの営業も手掛けている。
同社ではこれまでに4種類の地域密着商品「ふじせん」を販売。今回初めて産学連携で商品開発に取り組んだ。東京家政学院大学の学生が、地域の歴史を学びつつ、地域を歩き回って食材を探索。様々なアイデアの中から絞り込み、SNSで情報共有をしながら試作を重ねたという。藤本さんは「チョコレートを使う商品はこれまでなかった。女子大生ならでは視点」と評価する。
製造工程で残った細粉状の茶葉を活用して地域資源の有効活用にも配慮する。「せんべいをもっと多くの人に食べてもらうために、これまでのターゲット層に加えて、若い人や子どもにも選ばれるような商品を作っていく」(藤本さん)
価格は250円。一般販売は3月中旬の予定。