相模川のアユ釣りが6月1日に解禁され、ルアー釣りができる昭和橋下流に多くの釣り人が訪れている。
神奈川県内水面漁業振興会によると今年は約925万尾(5月24日時点)が遡上(そじょう)、昨年の約822万尾(5月23日時点)から増加した。
相模川では、2019年からルアー釣りが昭和橋と座架依橋の区間で解禁され、人気を呼んでいる。今年から中津川下流域もルアー釣り可能エリアに加わった。
解禁日に昭和橋下流でルアー釣りをしていた女性は「昨年からルアーでアユを釣り始めた。トラウトやバスの釣りに比べて、たくさん釣れる面白さがある。友釣りの竿(さお)は高価だが、アユのルアー釣りは特別な装備が不要。釣り方も慣れれば大丈夫」と話す。
相模川第一漁業協同組合の我妻竜雄代表理事組合長は「相模川のルアー釣りは昨年ブレークし、若者が増えている。高齢化による釣り人の減少が問題だったので、川に親しんでくれる人が増える、この傾向を歓迎している。相模川の取り組みは他県からも注目されている。当面は友釣りとの共存を図るための取り組みが必要だが、ルアー釣りが増えてくれば解禁エリアがさらに増えるのでは」と話す。
「でも、友釣りの面白さは別格」とも。