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相模原に会員制ブルーベリー体験農園 農作物とエネルギーを同時生産

さがみこベリーガーデンの様子

さがみこベリーガーデンの様子

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 会員制ブルーベリー体験農園「さがみこベリーガーデン」(相模原市緑区青野原)が6月10日、グランドオープンする。運営は「さがみこファーム」(緑区三ケ木)。

さがみこベリーガーデンの園内

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 同園は、山あいの耕作放棄地を活用し、相模原市内で初となる農作物とエネルギーを同時生産する「営農型太陽光発電」施設。敷地面積は約1万4000平方メートル。現在は約7000平方メートルの農地に太陽光パネルを設置し、その下で36種類1100本のブルーベリーを無農薬栽培する。

 地域エネルギー会社「たまエンパワー」(東京都多摩市)も経営する社長の山川勇一郎さんは「エネルギー、農業、観光、教育などをかけ合わせることで、単一では解決が難しい社会課題と向かい合う。メガソーラーによる自然破壊が問題になっている中で、私たちは農業をしっかりと行うとともに、地域との共生を図っていかなければ」と話す。

 オープンに至るまでには、さまざまなハードルがあったという。「国土交通省の通達で太陽光パネルの下に一般の人を入れられなかったり、条件を満たせずに常設トイレを設置できなかったりということもあった。約4000サイトあるソーラーシェアリングの多くは発電を主体としている。私たちは本気で農業に取り組もうとしているが、制度面で苦労している」と山川さん。

 農地の一時転用を継続するためには、農作物の収量の確保が必要。ブルーベリーは比較的栽培が容易で、高単価、摘み取り体験もできるという観点から選んだという。国土交通省の通達に対応するために導入した会員制度の種別の中にサポート会員を設定し、冷凍ブルーベリーを販売するなどして収入の安定を図る。

 パートナー企業とは売電だけでなく、地域おこしでも協力関係を築いているという。昨年度は経済産業省地域共生型再生可能エネルギー事業顕彰を受賞。買い取り価格が下がると採算が合わなくなるFITに代わる、「コーポレートPPA」による新発電所の建設計画も予定する。

 山川さんは「地域との共生に関しては、地縁組織と協定を結び、停電時に電力を供給することにした。ワイン用ブドウも栽培する予定。当園のコアなファンを増やしていきたい」と意気込みを見せる。

 体験農園の営業時間は、10時30分~12時30分、13時30分~15時30分の2部制。要事前予約。ブルーベリー食べ放題の入園料は、中学生以上=2,500円、4歳以上=1,500円、3歳以下無料。8月27日まで。

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