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SC相模原、逆転で16試合ぶりに勝利 戸田和幸監督「ここが始まり」

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 J3リーグ第18節が7月15日、相模原ギオンスタジアムで行われ、SC相模原は奈良クラブに3対2で勝利した。入場者数は1532人。

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 勝利から15試合も遠ざかっている相模原。相模原はセカンドボールを奪えずに守勢に立たされて2失点。ハーフタイム、戸田和幸監督は選手に「下がるな、徹底して前に出続けろ」と指示。4バックから3バックに変更して中盤の2選手を入れ替える。これが功を奏し、相模原がセカンドボールを収められるようになり、敵陣深くに進入する機会が増える。

 するとペナルティエリア内のこぼれ球を西山拓実選手が拾って右足でゴールネットを揺らす。さらに吉武莉央選手のスルーパスで右サイドを崩し、綿引康選手の折り返しを藤沼拓夢選手が頭で合わせて、試合を降り出しに戻す。

 勢いづいた相模原は再び右サイドを突破した安藤翼選手が、ゴールライン際で折り返すと橋本陸選手が中央に走り込んで逆転弾。最後まで攻め続けて奈良に反撃の機会を与えなかった。

 相模原ギオンスタジアムでの勝利は昨シーズン以来406日ぶり。スタジアムが大歓声と拍手につつまれた。今季16試合ぶりの白星に、「お待たせしてすみません。でも、ここが始まりです」と戸田監督。「選手は諦めずにやっているが、結果が出なくて気になっていた。でも選手は毎週オフ明けに、『いい目』をしてやってくる。だから、彼ら自身とチームが成長できるように課題を提供しつつ、ミーティングを繰り返し、トレーニングしてきた」と振り返る。

 6割が新人という若手選手を集めてゼロから立ち上げたチームで、クラブが掲げる3年プロジェクトの1年目。戸田監督は「立場的に3年の話はできない」と前置きしつつ、「自信をつかむために目先の勝利は必要だが、勝っていけるチームになることが大事。みんなが重要なキャストだと感じながら続けてきたが、こういった順位でいいわけではない。3年あるからという気持ちではやっていない。この集団をたくましくできるのは僕しかしない。これまでの試合で取りこぼした勝ち点はあったかもしれないが、過去にあったこと、苦しみはすべて学びとなる価値のあるもの。これを糧にしてひとつ結果を出したので、もっと自信をつけて躍動して、さらに勝っていきたい」と先を見据える。

 次のホームゲームは7月22日、年一度の大祭り「サガミハラエナジーフェス」。FC今治と対戦する。

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