小型探査機「SLIM(スリム)」の月面着陸を見届ける地元主催のパブリックビューイング(PV)が1月19日、相模原市のJR淵野辺駅北口で開かれた。屋外会場で深夜11時開始にも関わらず、約100人が集まった。
スリムはJAXA相模原キャンパス(由野台3)で開発や試験が行われた機体で、実物大試験モデルが相模原市立博物館(同)で世界初公開されている。
宇宙をテーマに据えるまちづくりに取り組む地元商店街「にこにこ星ふちのべ協同組合」はこれまでにも、JAXA協力の下、地元で開発が行われた「はやぶさ」「はやぶさ2」などに関わるパブリックビューイングを開いている。
会場では、温かい飲み物や食べ物を提供する屋台が出店。JAXA宇宙科学研究所の佐伯孝尚教授が動画配信データの実況解説を行い、会場からの質問にも答えた。
0時20分すぎ、佐伯教授が「データから着陸したと考えられる」と告げると集まった人たちは笑顔で万歳をして、大きな拍手を送っていた。