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X線観測衛星と月着陸機、打ち上げ成功 相模原でパブリックビューイング

パブリックビューイングの様子

パブリックビューイングの様子

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 X線分光撮像衛星「XRISM(クリズム)」と小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」を搭載したH-IIAロケット47号機の打ち上げを見届けるパブリックビューイングが9月7日、相模原市立博物館(相模原市中央区高根3)で行われた。

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 JAXA相模原キャンパス(由野台3)で開発や試験が行われた両機体。スリムは実物大試験モデルが同博物館で世界初公開されている。打ち上げは天候不良のため3度延期されたものの、同キャンパスで組み立てられた「はやぶさ2」帰還以来のパブリックビューイングは早朝開始から、本村賢太郎市長をはじめ多くの人が集まった。

 打ち上げ前には、JAXA宇宙科学研究所の羽生宏人氏教授が事前解説。打ち上げ成功後、クリズムとスリム、それぞれが軌道に投入されると来場者から大きな拍手が送られた。

 パブリックビューイングに参加した「JAXA宇宙科学研究所と夢を創る会」の茅明夫会長は「H3ロケットの打ち上げ失敗もあって、いつも以上に緊張した。相模原にゆかりのある機体なので、とてもうれしい。数カ月後のスリム月面着陸でもパブリックビューイングを開きたい」と笑顔で話す。

 クリズムは、NASAやESAの協力の下で2018(平成30)年に始まったX線天文衛星計画。広い視野を持つX線撮像器と極超低温に冷やされたX線分光器によって、プラズマに含まれる元素やプラズマの速さを高精度で測定し、星や銀河、銀河の集団がつくる大規模構造成立の解明を目指す。

 スリムは、将来の月惑星探査に必要なピンポイント着陸技術と、小型で軽量な探査機システムの実現を目指す月面探査機。従来の「降りやすい所に降りる」着陸ではなく、「降りたい所に降りる」着陸へと質的な転換を果たし、将来の惑星探査に貢献することを目指す。

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