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桂川のアユで新メニュー アート体験施設「藤野芸術の家」で提供

鮎のコンフィ

鮎のコンフィ

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 アート体験施設「藤野芸術の家」(相模原市緑区牧野)内の和食レストラン「あやの」(TEL 042-649-0552)で現在、桂川のアユを使ったメニューが提供されている。経営は、飲食店の経営や仕出し料理などを手がけるアップルフード(山梨県上野原市)。

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 1971(昭和46)年創業の同社が、コロナ禍を経て地域の活性化に取り組む新規事業。桂川は相模川の上流で山梨県側の呼称。桂川のアユは、かつて上野原名物として人気を博したが、相模ダム建設で天然遡上(そじょう)は途絶えた。現在は桂川漁業協同組合が相模湾の稚魚を上野原で育てて毎年放流するとともに、養殖事業も手がけている。

 同店で提供するアユ料理は、同組合が養殖した「甲州桂川の鮎(あゆ)」を使う。取り組みについて、同社事業部長の山口瞬さんは「当社のレストランでアユ料理を提供していたが、それだけでは地域の活性化につながりにくかったので、ギフト事業も立ち上げて規模を拡大した」と説明する。

 国の補助を受けて昨年はメニュー開発を行い、今年から本格的に展開。同店や近隣の道の駅、ゴルフ場、イベントなどで提供している。メニューは、鮎フライサンド(1,190円)、鮎の甘露煮(1,390円)、鮎のコンフィ(1,890円)など。

 山口さんは「川魚特有の臭みがなく、頭から骨ごと食べられる柔らかさが特徴。鮎料理に目新しさを感じていただいていると思う。山梨ワインのペアリングとしても引き合いがあり、都内のイベントに出店したところ好評だった」と話す。

 今後の展開について、「桂川は関東有数の釣りの名所で、上野原駅前を流れる桂川の景観は見事。地域の観光資源を活性化の材料にして多方面から人を呼び込みたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時~21時(要予約)、土曜・日曜・祝日=11時~21時。

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