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パリ五輪金・吉沢恋さん凱旋 相模原市、練習環境充実へプロジェクト発足

吉沢さん(左)とACT sb store代表の寺井さん

吉沢さん(左)とACT sb store代表の寺井さん

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 パリ五輪スケートボード女子ストリート金メダリストの吉沢恋(ここ)さんが8月17日、相模原市民会館(相模原市中央区中央3)で開かれた報告会に出席した。

「称賛の盾」を受け取る吉沢さん

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 吉沢さんは市内在住・在学。7歳の頃、近所の小山公園ニュースポーツ広場(中央区小山4)で、兄と一緒にスケートボードを始めた。2021年の大会出場から一気に頭角を現し、2024年のパリ五輪予選大会で初優勝。世界ランキング1位でパリ五輪出場を決めると、予選をトップ通過し、金メダルに輝いた。

 報告会では吉沢さんが所属するACT sb store(緑区東橋本2)代表の寺井裕次郎さんとトークセッションに参加。大会の様子、練習の秘訣やスケートボードの魅力などについて語った。

 日本で先駆けとなる同広場開設を機に市内に転居し、7歳の頃から吉沢さんを教えていたという寺井さん。「(吉沢さんは)10人くらいのスクール生の中で一番才能がなかった」と明かす。

 「他の子が1カ月でメイク(成功)させる技を、恋ちゃんは半年かかった。練習で一番つまらない反復を続けられたことが、恋ちゃんをここ(金メダル)までつれてきた」と続ける。

 「(技が)できないからやっていたら、半年経っちゃったという感じ」(吉沢さん)

 本村賢太郎市長はパリ五輪前の壮行会で吉沢さんから、「金メダルを取ったら屋内練習場をつくってほしい」と直訴されていたことを明かす。

 「金メダルをとった朝、相模原市スポーツ宣伝大臣でもある(青山学院大学駅伝チームの)原監督から電話があり、『内緒』と5回も言いながら、吉沢選手から室内パークの要望があったことを話した。そのことを原監督がテレビ番組で、『わたしも陳情したい』と話されたところ、多くの人から反響があった」(本村市長)

 これを受けて本村市長は、市の若手職員で、吉沢さんの夢を実現する「夢COCOプロジェクト」チームを結成。「ハード、ソフトの両面で協議をしている。72万の市民の皆さんが吉沢さんを誇りに思い、次の世代のアスリートにつながるような活躍を応援していきたい」と力を込める。

 寺井さんは「ニュースポーツ広場で白井空良、藤澤虹々可がスケートボードを始めて、それに憧れて続いたのが恋ちゃん。日本最前線だったニュースポーツ広場は、これからリニューアルするみたいなので、次の恋ちゃんを生んでほしい」と期待を寄せる。

 「近くに練習場があれば、始めるきっかけにもなるし、練習量が増える」と吉沢さん。来場者に向けて「次のロス(五輪)に向けても頑張る」と連覇に意欲を見せる。

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