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町田の版画美術館で「両大戦間のモダニズム」展 変革期の作品230点

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 企画展「両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代」展が現在、町田市立国際版画美術館(町田市原町田4)で開かれている。

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 第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間にあたる約20年間に焦点を当てる同展。好景気に沸き、「狂騒の時代」と呼ばれる華やかな時代を迎えたフランスやアメリカでは現代への賛美といえる作品が創作された。

 一方、ドイツでは戦争の惨禍を深く刻み込んだ作品や享楽的な世相への皮肉、近代化に対する不安感を表現した作品も生まれた。世界恐慌やファシズムの台頭によって平和な時代は10年ほどで終えんを迎え、1939(昭和14)年の第二次世界大戦勃発によってアートシーンは大きく揺さぶられる。

 同展は、対戦前夜、印刷物から見た各国の様相、モダニズム時代の版画作家、戦争がもたらした作家への影響という4つの切り口で、同館収蔵作品を基にしながら、両大戦間に出版されたファッション雑誌の私蔵コレクションなどを加えて約230点で構成する。

 展示作品は、フェリックス・ヴァロットン「ラ・ペピニエールのポスター」/1893年、ジョルジュ・バルビエ「カゼット・デュ・ボン・トン1924-1925年第1号」より、竹久夢二「婦人グラフ」より/1924年刊、ハンナ・ヘーヒ「メルツビルト」/1923年、ピエト・モンドリアン「色面によるコンポジション No.3」/1957年(原画1927年)、フェルナン・レジェ「サーカス」より/1950年刊など。

 開館時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌火曜休館)。観覧料は、一般=800円、大学・高校生=400円、中学生以下無料。文化の日(11月3日)は入場無料。12月1日まで。

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