アメフト「相模原ライズ」来年度の練習場が未定-継続望むファンの声も

ファンとの初の意見交換会には約60人が参加。代表の石井光暢さん(正面右)がクラブの状況を説明した。

ファンとの初の意見交換会には約60人が参加。代表の石井光暢さん(正面右)がクラブの状況を説明した。

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 アメリカンフットボール社会人クラブチーム「相模原ライズ」は2月21日、オンワード樫山総合グラウンド(相模原市鹿沼台2)でファンとの初の意見交換会を開催し、その中で来年度以降の練習場が未定であることを明らかにした。

オンワード樫山総合グラウンド

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 当日は、ファンやアメフトスクール生の父兄、地元住民など約60人が参加。クラブは、今年度の活動や収支報告のほか、来年度のチームのあり方などについて説明。プロコーチの拡充、2部リーグへの昇格、空き店舗を活用したアンテナショップの出店構想などについて明らかにした。

 3月31日に使用期限が切れる同グラウンドについての参加者の質問に、クラブは「今年度は無償で使用させていただいた。ここを継続して使用できるか未定。移転先も探している」と説明する。

 同グラウンドの総面積は約7,000坪、アメフト場は1.5面分。JR淵野辺駅から約500メートルの好立地。平日はキヤノンラグビー部が使用し、土曜・日曜にライズが使用する。キヤノンは、よみうりランドの東京ヴェルディグラウンドへ移転予定で、来年度以降の同グラウンドの利用方針は未定という。

 他の参加者からは「一流選手の指導で子どもは成長した、スクールをもっとPRして存続してもらいたい」「スクール運営やファンサービスも重要だが、試合で勝つことが最も重要」「初心者にも分かりやすくアメフトを解説するコンテンツを作っては」などの意見も寄せられた。

 同クラブ代表の石井光暢さんは「参加者の評価は励みになる。ライズの選手やスタッフは、チームの解散を経験し、再生の道を歩んでいる。この1年間、高いモチベーションを維持し、人間として成長した。今後も意見交換会を実施し、情報公開に努めるとともにNPO運営の参考にしたい」と話す。

 相模原ライズは、2008年に廃部された名門「オンワードオークス」に所属する選手らが中心となって結成。運営は、NPO法人の相模原ライズ・アスリートクラブ。参加型の総合型地域スポーツクラブとして、スポンサー企業に頼らない自主運営と、地域に根ざしたチームづくりを目指す。昨年は東京ベイサイドボウル2009と3部リーグを全試合完封し優勝した。来年の1部優勝を目標に掲げる。

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