NY在住の現代美術作家・中里斉さん、国際版画美術館で大規模個展

「モナド」シリーズ

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 町田市立国際版画美術館(町田市原町田4)は6月19日より、町田市出身の現代美術作家・中里斉さんの日本初となる大規模個展を開催する。

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 中里さんは1936(昭和11)年町田市生まれ。1971年から現在までニューヨークに居住。ペンシルベニア大学美術大学院の教授を務めた。作品は、ニューヨーク近代美術館や国立国際美術館などに収蔵されている。

 中里さんは抽象表現主義の画家が集まっていた1960年代のニューヨークで、自らもフラットな色面と縦横の線、円弧、グリッドなどを構成した抽象版画とタブロー絵画を制作。

 既成概念の枠外からという意味の「線外から」という発想と江戸時代の禅僧「仙がい」の禅画の世界観を重ね合わせた。この「SENGAI」という語呂合わせのような重層的な発想が、「時空を超えて、少年時代に町田で見た原風景のイメージへ発展した」という。

 展覧会では、「SENGAI」シリーズや9・11同時多発テロ、広島に落とされた原爆をテーマとした作品など13のプロジェクトを紹介する。

 開館時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。観覧料は、一般=600円、高校・大学生・65歳以上=300円。展覧会初日は無料。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館、翌火曜休館)。8月8日まで。

 期間中、「作家によるフロアー・レクチャー」(6月20日、8月6日・8日)や「館長によるスペシャルトーク」(7月4日)なども予定。関連イベントとして、桜美林大学荊冠堂ギャラリー(常盤町)で中里斉55年展「抽象絵画 Less is MoreからLess is Bore以後」、町田市立鶴川中学校で「子どもたちと中里斉がつくる美術展」なども行われる。

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