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町田の文学館で「まほろ駅前多田便利軒」展-多彩な企画で作品の舞台裏に迫る

©2011「まほろ駅前多田便利軒」制作委員会

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 町田が舞台の作品「まほろ駅前多田便利軒」の映画公開を記念した「THE MAKING OF まほろ駅前多田便利軒」展が4月16日より、町田市民文学館ことばらんど(町田市原町田4、TEL 042-739-3420)で開催される。

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 同作品は、町田市をモデルにした架空の町「まほろ市」を舞台に、便利屋・多田啓介とそこへ転がり込んできた高校時代の同級生・行天春彦との奇妙な同居生活を軸に、殺伐とした現代社会に生きる人々にとっての小さな幸福のカケラを丁寧に淡々と描き出し、多くの読者の共感を得た。

 作者の三浦しをんさんは、10歳から20年以上を町田市内で過ごしたため、小説には町田市民なら思わず納得してしまう表現・感覚があふれている。2008年には山田ユギさんのコミック連載が開始。4月23日には映画(監督・脚本=大森立嗣さん、主演=瑛太さん、松田龍平さん)も公開される。

 同展は小説・コミック・映画の3部構成で、原稿、原画約90点、台本や衣装などを展示。各ジャンルの持つ表現方法を生かした同作品の世界や作品に表れる「町田らしさ」「町田の魅力」を紹介する。

 関連イベントとして、同作プロデューサーの土井智生さんのトーク「映画『まほろ駅前多田便利軒』の舞台裏」(4月16日)、三浦さんと文庫本の解説を書いたエッセイスト鴻巣友季子さんの対談(5月14日)、三浦さんがアルバイトしていた高原書店の高原陽子社長のトーク「しをんちゃんとの思い出と町田の魅力」(6月11日)、小説の舞台や映画のロケ地をめぐるツアーなどを予定する。

 同館学芸員の山端穂さんは「作品に関わる資料を一堂に集めた。映画と併せて気軽にご覧いただければ」と話す。

 開催時間は10時~17時(金曜は20時まで)。月曜・第2木曜休館。観覧無料。7月3日まで。対談企画やロケ地ツアーは事前の申し込みが必要。

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