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相模原でスーパーオープンスタジオ 作家100人超のアトリエを一斉公開

多摩美術大学の卒業生が植木屋の事務所を改築した「LUCKY HAPPY STUDIO」 撮影 Daiki Yamamoto

多摩美術大学の卒業生が植木屋の事務所を改築した「LUCKY HAPPY STUDIO」 撮影 Daiki Yamamoto

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 100人を超えるアーティストの制作現場を紹介する「スーパーオープンスタジオ」が10月14日より、アートラボはしもと(相模原市緑区大山町)などで開かれる。主催は、アーティストによる運営団体「Super Open Studio NETWORK」。

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 複数の美術大学がある相模原市と町田市・八王子市の一部のエリアは、「国内最大級のアートの生産地」(相模原市)。現代美術の分野で活躍する多くのアーティストが倉庫や廃工場を改築したスタジオを構えて作品を制作している。それらのスタジオを一斉に公開する同企画は5年目。

 主催が相模原市からアーティストに移行して3年目。「アートが予定調和となり、活動の閉塞感を生んでいる」という問題を提起し、アーティストが本来的な活動である「制作」を超えて、「アートのインフラ整備」に取り組んでいるという。

 期間中、23軒の共同スタジオ・100人を超える作家の制作現場を一般公開。全体のインフォメーションを兼ねる「アートラボはしもと」では関連企画「SOMETHINKS」を開催。参加スタジオから複数名のアーティストが企画を持ち寄り、複数の展覧会を開く。

 点在するアトリエを訪問するバスツアー、アート×テクノロジーの表現の可能性について考察するシンポジウム、ギャラリーなどの既存のシステムに依存せずにアーティストとしてのキャリア形成などを図る方法論について学ぶトークイベントなど多彩な企画を予定する。

 運営団体メンバーの久野真明さんは「アーティストが主体となり、地域住民、大学、美術関係者など、様々な人が関わって企画を展開するようになった。これは初年度から大きく変化した点」と説明する。「スタジオ公開が根本だが、公開という言葉が、一体何のために、誰に向けられて、どんな目的で行われるのかといったことが、より多層的になっている」とも。

 開催時間は10時~18時。オープンのスケジュールは各スタジオによって異なる。水曜休館。観覧無料。11月5日まで。

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