ノジマ相模原ライズ、「ゼロから出発の3年」終戦-準決で富士通に力負け

試合後の伊倉キャプテン(中央)

試合後の伊倉キャプテン(中央)

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 アメリカンフットボール・X1リーグのノジマ相模原ライズは12月4日に行われたファイナルステージで富士通フロンティアーズに3対38で敗れ、「3年間で日本一」の目標にあと一歩及ばなかった。

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 廃部された名門「オンワードオークス」所属選手らがNPOを結成し、2009年の3部リーグから再スタートしたライズ。2010年初頭には練習場を失うという窮地に立たされたが、青山学院大学との練習場使用に関する協定の締結、コミュニティーカフェ兼クラブハウスの開設、相模原市創業の家電量販店「ノジマ」との命名権スポンサー契約などスポンサー企業に頼らない自主運営と地域に根ざしたチーム作りを進めてきた。

 チームは「3年間で日本一」を目標に掲げ、3部と2部リーグで全勝優勝。X1リーグでも勝負強さを見せ、日本一まであと「2勝」に迫っていた。

 横浜スタジアムで行われたファイナルステージ。第1クオーター、先攻のライズがフィールドゴールで先制点を挙げる。富士通は作戦会議(ハドル)なしで行う攻撃「ノーハドルオフェンス」を展開。ライズの守備体制が整わないうちにプレーを進め、2つのタッチダウンを奪い、試合の主導権を握る。後半にもランタッチダウンを次々と決める。ライズはファンブルによるターンオーバーを2度喫するなど、最後まで力を発揮できなかった。

 試合後、ライズの伊倉キャプテンは「目標を達成することはできなかったが、僕らにとっては良い3年間だった。何よりも多くのファンの応援のおかげでここまで来られたと思う」と涙ながらにファンにあいさつした。

 須永ヘッドコーチは「今季のチームは1試合130プレーあるとしたら負け越していると思うが、勝負所をモノにしてきた。やり方や選手の取り組みは間違っていなかったと思う。自力を上げて力の部分で勝負できるようにしたい」と話す。

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