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サッカーJFL、町田が相模原に勝利-全国リーグで初の公式対決

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 日本フットボールリーグ(JFL)第2節が3月16日、相模原麻溝公園競技場で行われ、ホームのSC相模原がFC町田ゼルビアに1対4で敗れた。観客数は4,893人。

麻溝公園競技場の様子

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 県境を挟んで隣り合う市を拠点とする両チーム。町田はチーム創設24年目でJリーグ昇格を果たした少年サッカーを発祥とするチーム。相模原は5年前、サッカー元日本代表の望月重良さんが中心になって設立した新進気鋭のチーム。Jリーグを目指す、創設の経緯や歴史がまったく異なるチームが「全国リーグ」で初めての公式戦を迎えることになった。

 試合の開催告知で、相模原は「境川ダービー」、町田は「武相決戦」とそれぞれ違う名称をつけた。両チームのプライドが垣間見えるなか、試合当日を迎えた。

 同競技場は相模原のホームスタジアムながら、全国リーグで長年戦い、応援実績で上回る町田のサポーターが詰めかけ、ゴール裏からバックスタンドにかけては「ゼルビアブルー」が目立った。加山俊夫・相模原市長と石阪丈一・町田市長も観戦に訪れ、関心の高さをうかがわせる。

 試合は開始早々、相模原が前線から積極的にプレスをかけて、ボールを奪うとドリブルで町田ゴールに仕掛ける。町田はロングボールを多用し、相模原の攻撃をいなしていく。すると徐々に相模原の選手の動きに固さが表れ、町田にパスカットをされる場面が増える。

 先制ゴールは町田。相模原のクリアボールを町田の鈴木孝司選手が右足で決める。相模原も御給匠選手のヘディングシュートで同点として攻勢をかけるが、町田の向慎一選手が長い距離のフリーキックをゴール右隅に叩きこむと、真野亮二選手もループシュートを決めて、1対3で前半を終了する。

 後半は互いにチャンスを決め切れないなか、アディショナルタイムに町田の岸田和人選手がカウンターからシュートを決めて1対4。アウェーの町田が相模原に勝利した。

 試合後、町田の秋田豊監督は「たくさんの町田サポーターが応援してくれて感謝している。どっちに転んでもおかしくない試合展開だった。向と真野のゴールが相模原の勢いを止めた」と振り返る。

 相模原の木村哲昌監督は「前半、セットプレーから残念な失点をしてしまった。流れのなかでは崩されていないが、町田は組織がしっかりしていて、うまい試合運びをした。ホーム開幕戦で選手たちは緊張して、本来のプレーができなかった。パスの精度など課題も見つかったが、次に繋がる点もあった」と話す。

 相模原の次のホームゲームは3月31日、栃木ウーヴァFCと対戦する。

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