「町田市新市庁舎」実施設計まとまる-施工者公募開始、今秋着工へ

町田市新庁舎建設課の担当者は「新庁舎は東京都の景観計画に適合させた。建物の外観については、広報などで模型やイラストをご覧いただいているなかで、とくに意見は出ていないが、色彩の微調整はあるかもしれない」と説明する。

町田市新庁舎建設課の担当者は「新庁舎は東京都の景観計画に適合させた。建物の外観については、広報などで模型やイラストをご覧いただいているなかで、とくに意見は出ていないが、色彩の微調整はあるかもしれない」と説明する。

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 町田市新市庁舎の実施設計がこのほどまとまり、町田市は5月11日、施工者を総合評価方式で決定するため、入札参加者の公募を始めた。

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 町田市の現庁舎は1970年開庁後、庁舎の狭あい化・分散化、耐震性能の不足などの問題を抱えていた。町田市は1999年、庁舎移転を視野に入れて森野2丁目の用地を購入。庁舎問題解消のための検討を行い、2003年に庁舎移転に関する条例案が議会で可決された。

 その後、基本構想と基本計画を策定し、2006年に槇総合計画事務所と契約。6回の市民ワークショップや議会などの検討を経て、2007年11月に基本設計が完成。引き続き、法的適合性の確認や設備面の詳細を加えた設計を行っていた。

 新市庁舎は町田市民ホール(森野2)に隣接し、敷地面積は約18,000平方メートル。地下1階、地上10階、塔屋2階で高さ約43メートル、延べ床面積 41,510平方メートル。行政の拠点としての役割に加え、市民の拠り所となる開かれた庁舎を目指し、「利用しやすい窓口の配置」「市民協働空間の確保」「防災・災害復興拠点機能の整備」「将来変化に柔軟に対応できる空間配置」「環境への配慮」を主な特徴とする。建築工事費は約150億円。

 建物は、「親しみのもてる新しい街並みの形成」「市民に開かれた、わかりやすい空間構成」「緑に包まれ、環境に配慮した庁舎」をコンセプトにデザインした。駅前通りに面して建物の高さを抑え、親しみのある街並みをつくり、建物内外に多くの植栽を施す。自然換気や自然採光、雨水利用などによる「省エネルギー」と壁面緑化や日照調整のルーバーなどによる「熱負荷の軽減」にも配慮。外観は方位に対応した縦・横の白いルーバーとアースカラーの外壁がコントラストをなし、モダンな印象を与える。

 町田市は、新庁舎建設を市内経済の発展に生かすことを大切な視点ととらえ、価格だけでなく、施工者の技術力、市内経済活性化などの要素を加味した総合評価方式により施工者を決定する。着工は今秋。新市庁舎の完成は2012年度を予定する。

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