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町田で「旅」がテーマの版画展-東北の美しい風土や民俗の紹介も

畦地梅太郎「新日本百景・伊予石鎚山」

畦地梅太郎「新日本百景・伊予石鎚山」

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 旅情たっぷりの風景版画を紹介する展覧会「日本縦断!版画の旅」が8月13日より、町田市立国際版画美術館(町田市原町田4、TEL 042-726-2771)で開催される。

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 歌川広重の「東海道五拾三次」の時代から、風景版画は常に人気のあったジャンル。明治末期以降は新たな名所が注目され、描かれる風景が飛躍的に増えた。2008年に続く旅特集となる今回は、日本各地の名所を描いた江戸時代末期の浮世絵、その伝統を受け継ぐ明治時代以降の版画から47都道府県全ての作品をそろえ、日本全国を巡る。

 主な出品作品は、歌川広重「東海道五拾三次」、畦地梅太郎「新日本百景」、織田一磨「大阪風景」、橋本興家「天守閣(姫路城)」など浮世絵30点、明治から現代の版画120点の計150点。

 「昨年の秋ごろには大体の展示構成を考えていたが、3月の震災を受けて、塩竃、松島、浄土ヶ浜といった津波の被災地をはじめ、東北各県に関する版画をできるだけ増やすことにした」と同館学芸員の佐々木守俊さん。

 「こういう時期だからこそ、ささやかだが美術館が今できることとして、東北各県の美しい風土や民俗に思いをはせ希望を取り戻したいと考えた。夏休み時期なので、子どもたちも楽しみながら復興の問題に関心をもってくれるとうれしい」とも。

 開場時間は10時~17時(土曜・日曜は17時30分まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は開館、翌火曜休館)。観覧料は、一般=500円、大学・高校生=250円、65歳以上=250円、中学生以下は無料。浮世絵は前期(9月4日まで)と後期(同6日以降)で展示替えを行う。9月25日まで。

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