明治安田J2・J3百年構想リーグ地域リーグラウンド第13節が4月29日、相模原ギオンスタジアム(相模原市南区下溝)で行われ、SC相模原が栃木シティに1-0で勝利した。
前半17分、すばやいリスタートで川畑優翔選手が左サイド深くから送ったクロスが相手DFに当たり、そのままゴールへ吸い込まれた。記録上はオウンゴールとなったが、積極的に背後を突いた相模原らしい攻撃が生んだ先制点だった。後半は栃木シティに押し込まれる時間帯もあったが、相模原は全員で最後までゴールを守り切った。
栃木シティは、相模原にとって単なる対戦相手ではない。昨年11月のJ3最終節、相模原は同スタジアムで0-5の大敗を喫し、目の前で相手が優勝のシャーレを掲げる姿を見送った。その光景は、クラブ、選手、そしてサポーターの記憶に深く刻まれている。今季の地域リーグラウンドでも直接対決では90分間の勝利を挙げられず、この試合は「結果を出すこと」だけが求められる一戦だった。
中3日で迎えた連戦という状況の中、相模原はスターティングメンバーを大幅に入れ替えてゲームに入った。シュタルフ悠紀リヒャルト監督は試合後、「今日は勝ったことが全て。人数が少ない中で、この連戦はタフになると分かっていた」と語り、今季掲げる消耗を前提とした「Energy Football」を改めて位置付けた。
この栃木シティ戦の意味について、指揮官の言葉は率直だった。「栃木シティに対する悔しさは、他のチームとはまた違うレベルのものを、みんなが持っていたと思う。絶対に譲れないゲームだったし、それはサガミスタ(サポーター)からも強く伝わってきた」
試合後にスタンドからかけられた「おめでとう」という声についても、「これは僕へのおめでとうではなく、みんなで勝ち取った勝利」と強調。昨年のホーム最終戦で味わった屈辱や、そこから続いた苦い記憶に「今日で一つピリオドを打てた」と振り返った。