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相模原で「境川流域」遺跡展-県境越えた暮らしに着目

橋本遺跡出土土偶(相模原市立博物館所蔵)

橋本遺跡出土土偶(相模原市立博物館所蔵)

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 相模原市と町田市の市境で神奈川県と東京都の県境でもある「境川」。その流域の開発と暮らしをテーマにした遺跡展が3月21日より、相模原市立博物館(相模原市中央区高根3、TEL 042-750-8030)で開かれる。

 旧石器時代から古代までの遺跡を通史的に取り上げ、先人たちが境川流域をどのように切り開き、人々がどのように暮らしてきたかを探る。同館ではこれまで境川の右岸(相模原市側)と左岸(町田市側)をまたいだ俯瞰(ふかん)的な遺跡の紹介はしてこなかったという。

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 「左岸と右岸を同時に見ることで分かることは多い」と同館学芸員の正さん。「縄文土器を作るには粘土が必要。相模原市側ではどこに採掘場があるのか分かっていないが、町田市側では採掘場が見つかっている。川を渡って運んだと推測される」「平安時代には焼き物を作る高温の釜が必要だったが、これも相模原市側には見つかっておらず、多摩丘陵でいくつもの釜が見つかっている」などの事例を説明。

 「境川は現在、両市の端という認識だが、昔はむしろ真ん中だったのでは」と示唆する。

 期間中、顔面把手が出土した川尻中村遺跡、市民協働で発掘調査を行った津久井城跡など市内遺跡の最新調査成果の展示、長佐古真也さん(東京都埋蔵文化財センター)による講演会「東と西が出会う丘 ~考古学からみた境川左岸の多摩丘陵~」なども行う。「郷土への理解と親しみを感じていただければ」とも。

 開催時間は9時30分~17時。月曜(5月5日除く)と4月30日は休館。入場無料。5月6日まで。

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