ロボットやAI(人工知能)の研究者らが「未来の社会」を予見するシンポジウムが9月24日、玉川大学で開かれた。
本年度に開設した情報通信工学科のキックオフ企画。シンポジウムには、岡田浩之さん(玉川大学学術研究所 AIBot研究センター主任)、山川宏さん(ドワンゴ人工知能研究所所長)、春原久徳さん(ドローン・ジャパン社長)、さかき漣さん(SF作家)が登壇。
高校生や大学生に向けて、新しいテクノロジーが社会にもたらす可能性やインパクトについて、取り組み事例や研究成果を交えながら話した。
同学科の開設は2度目。小原芳明学長は「1972年の開設時には、当時の文部省から『情報・通信・工学は一つになりえない。電柱の研究でもするのか』などと揶揄(やゆ)された」といった、認可を受けるのに苦労したというエピソードを披露。これからの情報化社会を担う、新しい学科での人材教育に期待を寄せた。
岡田さんは「これまで取り組んでいる『人間発達の研究』を人工知能やロボットの研究に発展させていく。玉川大学にしかできない研究をする」と自信をみせた。