JAXAは現在、今年10月に飛び立つ「水星磁気圏探査機MMO」の愛称を募集している。
MMOは、太陽系で最も内側に位置する水星の周辺環境や磁気圏の解明を主目的とする探査機。欧州宇宙機関と協力し、JAXA史上最長という15年の開発期間をかけて、表面温度430度と強烈な太陽光という水星の過酷な観測環境に耐えられる機体を作り上げた。
組み立ては、「はやぶさ」「はやぶさ2」と同じJAXA相模原キャンパス(相模原市中央区由野台3)。打ち上げ後は、惑星探査機として史上最多となる9回の惑星スイングバイ、もっとも長い距離を航行して2025年末に到着する予定。
愛称募集は多くの人に親しみをもって応援してもらうことが目的。同時募集のメッセージキャンペーンでは、メッセージほか、写真・動画・イラスト・音声の電子ファイルをメモリーカードに記録して探査機に搭載する。
愛称の応募条件は、「探査機そのものやミッション、または水星をイメージできること」「発音しやすいこと」「過去に打ち上げられた日本の人工衛星などの愛称と異なること」など。選定者には認定証と記念品を進呈する。
JAXA広報普及担当の友部敬行さんは「みなさまに日本初の水星探査機の名付け親になっていただくことを期待している。メッセージとともにみんなで水星を目指しましょう」と呼びかける。
愛称は、募集サイト、JAXA相模原キャンパスに設置された特設応募ボックスなどで受け付ける。応募期限は4月9日10時。