女子美術大学相模原キャンパス(相模原市麻溝台)にギャラリー「SWITCH Labo(スイッチラボ)」が開設された。現在、こけら落としの展覧会「AFTER THE HAPPY ENDING:それぞれの出発点から」が開かれている。
「既存の発想を切り替え(スイッチ)して、実験する場」というコンセプトを掲げる同ギャラリー。相模原キャンパスには美術館はあるが、主に学生が作品やパフォーマンス、研究成果の発表などを通じて、空間の可能性や展覧会の内容について議論を重ねるための、一般公開可能なスペースとして設置されたという。
初の展覧会は、女子美術大学大学院 版画研究領域・授業「キュレーション」の一環。木版、銅版、リトグラフ、シルクスクリーンなど異なる技法で制作する学生10人が、それぞれの創作方法を出発点に、対話しながら展示空間をつくった。
「展示の『見せ方』を意識すると、作品がもっと映えると考えていた」と版画研究室助手の中村花絵さん。キュレーション担当の沼下桂子さんは「美術館など、『予算がつく展示』にはキュレーターが関わるが、そうでない場合を視野に入れ、作品をつくることと見せることをトータルに考えられるようになれば」と期待を寄せる。
開催時間は10時~18時。日曜休館。入場無料。10月12日まで。