町田市は来年度、芹ヶ谷公園内に建設予定の(仮称)国際工芸美術館(町田市原町田5)の基本設計を見直し、2024年度の開館を目指す。
工芸美術館は、今年6月に閉館する市立博物館の全国有数のコレクションであるガラス、東南アジア陶磁などを展示する施設。2013年の町田市経営会議で建設の方針が決まったが、財政的な事情などにより開館時期が度々延期されていた。
市は2016年度にシーラカンスアンドアソシエイツによる基本設計案を公表していたが、「子ども」「体験」などの視点を盛り込んだ基本設計に見直す。設計者は新たに選定するという。基本設計の総事業費は2,000万円。
市の文化振興課長は「昨年6月の市議会で実施設計の予算が通らなかった。その時の質問などを受けて、庁内で検討した結果、新たな視点を導入することにした。2016年度の基本設計案では施設単体の整備を想定していたが、今回は芹ヶ谷公園の整備、中心市街地活性化などの視点も取り入れて、全体としての魅力を高める」と説明する。
2019~2021年度に基本設計と実施設計を行い、2021年度末から整備工事に着手。開館は2024年度の予定。