町田・山崎団地名店街の駄菓子店「ぐりーんハウス」(町田市山崎町)が再始動して2カ月、初めての夕涼み縁日が開かれた。
1968年から続く同店は昨年9月に閉店。同団地で生まれ育った除村千春さんが3代目として店を引き継いだ。本業の設計事務所を横浜から移し、駄菓子店と併設する。店舗面積は60平方メートル。コンクリートの壁と天井がむき出しになったスケルトンの店内に白いパーティションやカウンターを挿入し、広々として明るくモダンな空間に仕上げた。9月中には、店の半分をシェアキッチンとして地域に開放する予定。
店内には、飽きられないようにとコンビニエンスストアなどでは売っていない駄菓子を取り揃える。価格は10~30円台が中心。初代ぐりーんハウスの看板に描かれていた動物のイラストを用いてデザインしたTシャツやマグカップ、ステッカーなども販売する。
「子どもがメインというスタンスはしっかりと継承していきたい」と除村さん。「加えて、シェアキッチンに集う大人が駄菓子を買いにやって来る子どもと調和するような場所になれば」と抱負を明かす。
8月14日には、「子どもたちに少しだけでも夏の思い出を残してあげたい」と初の夜間営業。久しぶりに明るくなった商店街の一角で子どもたちは、輪投げ、的当て、くじ引きなどの縁日遊びを楽しんでいた。
営業時間は11時~18時。日曜定休だが、臨時休業もある。