町田市・JA町田市・クックパッドは8月20日、地産地消を推進するための連携協定を締結した。生産者から直接、送料無料で買い物ができる生鮮食品EC「クックパッドマート」を活用し、鮮度の高い農産物を市内の消費者に届ける。
市は、生産者と消費者の距離が近い都市農業立地を生かした地産地消を推進しているが、生産者自身が農産物を複数拠点へ配送するのは困難であることから、増加する需要に応えることができず、農産物を効率的に配送する流通システムの構築が課題だった。
クックパッドマートは、利用者が選んだ生鮮宅配ボックス「マートステーション」の周辺20~30キロ圏内の生産者が販売する生鮮食品を購入できるECプラットフォーム。利用者は8時までに注文すれば、当日17時以降に受け取ることができる。最低注文金額の設定はなく、送料無料。マートステーションは現在、都内・横浜市・川崎市に約160カ所設置されている。
市はクックパッドマート導入で、多くの市民が新鮮な市内の野菜が買えるようになる「利便性の向上」、スーパーで取扱いにくい商品も販売することによる「フードロス削減」、販路の選択肢が増えることによる「農業者の営農意欲向上」を期待する。
共同集荷所を9月、JA町田市の直売所「アグリハウス鶴川」に設置するとともに、町田市民ホール(森野2)、和光大学ポプリホール鶴川(鶴川1)、町田市立総合体育館(南成瀬5)、ココカラファインの一部店舗のほか、マンションやコインランドリーなどにマートステーションを設置予定。受け取りサービス開始は9月17日。市外への配送も行い、市内生産者のさらなる販路拡大、市内産農産物のブランディング向上と販売促進を目指すという。協定期間は1年間で以降、1年毎に更新する。