町田市立国際版画美術館は6月1日より、ヴァーチャルリアリティー技術(VR)を用いて、開催中の企画展「#映える風景を探して 古代ローマから世紀末パリまで」をウェブサイトで無料公開している。
新型コロナウイルス感染症拡大防止で同美術館は4月25日から5月31日まで休館、同展は公開初日しか観覧できなかった。
VR展示は休館が長引くことを想定し、公開初日以降に制作した。同館でのVR展示は全国学生版画展に続く2回目。前回のVR展示と比べて、展示室が一望できるコンピューターグラフィックス、展示室を自動で歩き回る機能などが加わり、作品を拡大する前の画質が向上している。29ポイントの展示解説で、実際に展示会場で見ることができる情報はすべてVRで網羅したという。
担当学芸員は「美術館は再開できたので、VRをプロモーションと考えている。興味を持っていただけたら、来館して鮮明な実物を見てもらいたい」と期待を寄せる。