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町田・鶴川にファッションブランド「tamaki niime」初直営店 名建築をリノベーション

tamaki niime TOKYO MACHIDA

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 町田・鶴川に7月9日、ファッションブランド直営店「tamaki niime TOKYO MACHIDA」(町田市大蔵町1、TEL 042-708-9800)がオープンする。

デザイナーの玉木新雌さん

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 播州織の産地・兵庫県西脇市を拠点に、歴史や既成概念にとらわれないデザインとものづくりを一貫して手掛けることで、同じ商品がない「作品」化を実現し、播州織再評価のきっかけを作ったブランド初の直営店。

 全国の百貨店に催事出店し、海外でも展開する同ブランドが郊外住宅地に出店した理由は、小田急線沿い「変わった形の家」でおなじみの牛田英作+キャサリン・フィンドレイ設計の名建築「TRUSS WALL HOUSE」。

 デザイナーの玉木新雌さんが、洞窟のような不思議な空間が長年に渡って家族が暮らしていた住まいであったことに感銘を受け、できるだけそのままの状態で受け継いだ。西脇市のアトリエ近くにある科学館「テラドーム」も同じトラス・ウォール工法だったことから、大きなつながりを感じたという。

 壁・床・天井・階段、家具やベッドが自由な曲線で一体化した室内。備え付けの棚に作品を陳列し、開口部にはブランドコンセプトやものづくりの姿勢をグラフィックデザインとしてあしらう。地下を含む3階建ての各部屋にテーマを設定し、作品を陳列する。

 播州織の作家とコラボレーションで作った生地、ものづくりの過程で発生した端切れを言い値で扱うコーナーは初展開。東京圏のデザイナーとのつながりづくりや、自由な発想のリメークでエコを自分ごととして考えてもらう取り組みだ。地下のアパレルフロアは、西脇市の近郊のジビエの副産物であるシカの角をハンガーフックとして用いる。空間の個性が強いことから汎用品はなじまなかったという。

 同ブランド繊維製品品質管理士の藤本隆太さんは「niimeの世界観を実際に体感してもらえる空間。播州織や西脇をより多くの人に知ってもらうプラットフォームにしたい。外から中は見えない建物で、近隣の人は何ができるのかと気にされていたと思う。コロナ禍が落ち着いたころに、地域の人にも見てもらえるようなイベントを開きたい」と話す。

 営業時間は11時~17時。月曜・火曜定休。

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