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相模原市の焼却ごみから「金と銀」回収 3,700万円の収入に

焼却炉の砂や金のレプリカを展示

焼却炉の砂や金のレプリカを展示

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 相模原市は5月30日、南清掃工場の焼却炉の砂から金と銀を回収し、昨年度収入が約3,700万円になったと発表した。

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 同清掃工場は、高温で流動する砂(約14トン)を用いてゴミをガス化・燃焼する「流動床式ガス化溶融炉」を設備。一般ごみとして捨てられた電子機器などに含まれる金・銀は、炉の底部に堆積した比重の重い砂(約2トン)の中から回収できるという。

 電子機器などは分別収集されることもあり、実際に一般ごみからどの程度の金・銀が取れるかを調べるため、市は2019年から2年間、プラントメーカーの神鋼環境ソリューションとともに調査・研究を実施。

 砂の中から金・銀を取り出すための多額の費用をまかなえると判断したことから、昨年度は全市の焼却ゴミから回収した。1年で回収した量は金=15427グラム、銀=15856グラムで、およそ1億3,000万円分。回収に1億円近く掛かった。収入は、清掃工場の補修費や環境啓発活動などに充てるという。

 現在、市役所本庁舎1階ロビーで関連資料を展示中。実際の砂や金のレプリカのほか、ごみ分別の重要性、持続可能な社会の実現に向けた取り組みなどを紹介している。

 市環境経済局の担当者は「ゴミをできるだけ分別していただくことで、より効率的な資源回収ができる。今回の展示でアピールしたい」と話す。

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