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ノジマ相模原ライズ「パールボウル」準優勝 オービックに苦杯

悔しさをにじませるライズの選手。宜本潤平キャプテンは「しっかりトレーニングして、もっと強いライズで秋、帰ってくる」と挨拶した。

悔しさをにじませるライズの選手。宜本潤平キャプテンは「しっかりトレーニングして、もっと強いライズで秋、帰ってくる」と挨拶した。

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 社会人アメフトXリーグの東日本一を決めるパールボウルトーナメント決勝が6月18日、富士通スタジアム川崎(川崎市川崎区)で行われ、ノジマ相模原ライズ(以下、ライズ)はオービックシーガルズ(以下、オービック)に7対9で敗れた。観客数は2202人。

WR田窪大渡選手のタッチダウン

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 オービックは大会4連覇を目指す強豪で、ライズは2018(平成30)年秋季以来4連敗中。一方、ライズは前節、昨季日本一の富士通フロンティアーズを破り、春・秋季含め初めての決勝進出。ライズの城ヶ滝一朗ヘッドコーチ(HC)が「チームの歴史を変える一戦にしたい」と意気込んで迎えた。

 試合は両チームのディフェンス陣が堅守し、互いに得点を許さない展開。先制したのはオービック。第2クオーター半ば、キッカー/パンター(K/P)の中山龍之介選手が39ヤードフィールドゴール(FG)を決めて3対0とする。直後の攻撃でライズは、クオーターバック(QB)カート・パランデック選手がワイドレシーバー(WR)明松大雅選手へ27ヤードのパスを通し、また自ら走りゴール前5ヤードまで迫るチャンスを作ったが、得点を阻まれる。

 後半に入っても両チームの堅守は変わらず。ライズは、昨年までの2年間カナダのフットボールリーグ(CFL)に参戦したランニングバック(RB)李卓選手のランプレーを阻み、QBサックを決めるなど、ディフェンス陣が奮闘。RB吉澤祥選手がQBパランデック選手から25ヤードのパスをキャッチし、進路を阻む相手ディフェンスの頭上を飛び越えるプレーを見せて会場を沸かせたりもしたが、得点に結びつかない。第3クオーター終了間際、オービックは新加入のQBタイラー・クルカ選手を投入して攻撃の幅を広げると、第4クオーターにK/P中山選手がFGを2回決めてリードを広げる。終盤、ライズQBパランデック選手がWR田窪大渡選手に26ヤードのタッチダウンパスを通し、その後のキックも決めて追撃したが及ばなかった。

 城ヶ滝HCは「(敗因は)ランプレー。オフェンスのランプレーが出ないから、QBはパスに頼る、パスに頼ったらサックされるという悪循環。ディフェンスはよく止めた方だと思う」と試合を振り返る。ライズ側観客席はほぼ満席だった。「すごい応援だった。あれだけクラウドノイズをしてくれて、本当にうれしかった。その応援を力にできなかった僕らのふがいなさを申し訳なく感じている。秋に向けてさらにチームを強くしていく。日本一達成に向けて何をすればいいのかが明確になったので」と本番の秋季を見据える。

 秋季リーグ戦は9月9日に開幕。ライズは同日、MKタクシーフィールドエキスポ(大阪府吹田市)でパナソニックインパルスと対戦する。

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