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町田の版画美術館で「楊洲周延」展 美人画など300点

展示風景

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 企画展「楊洲周延 明治を描き尽くした浮世絵師」展が現在、町田市立国際版画美術館(町田市原町田4)で開かれている。

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 楊洲周延(ようしゅうちかのぶ、1838年~1912年)は、歌川国芳や三代歌川豊国、豊原国周らに師事する一方で、高田藩士として戊辰戦争に参戦。40歳となる明治10年頃から本格的に絵師としての活動を開始し、優美な美人画、頭動感ある役者絵、戦争後、歴史画、時事画題など、様々な明治時代の出来事を約2000点もの浮世絵で表した。

 周延は明治の人物としてはめずらしく本人の言葉や肖像もほとんど知られていなかったが、近年、美術史学と歴史学の両面から人物像の掘り起こしが進められている。没後100年を迎えた2012(平成24)年以降は個展の開催も増えているという。

 同展は、この流れを受けて、「千代田の大奥」や「真美人」といった代表作にとどまらない、周延の画業の全体像を明らかにすることを目的に据える。周延の生涯を8章構成で区切り、約300点を展示。写真や石版画など新たな印刷技術が台頭するなか、周延が浮世絵師として何を描き続けたのか、作例の変化をたどる。

 開館時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌火曜休館)。観覧料は、一般=900円、大学・高校生=450円、中学生以下無料。会期中に展示替えを行う。12月10日まで。

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