相模原市、幹線快速バスシステム導入へ-パブリックコメント募集

検討区間

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 相模原市は2月20日より、「幹線快速バスシステム(Bus Rapid Transit=BRT)」を小田急相模大野駅~JR相模線原当麻駅に先行的に導入する基本計画案のパブリックコメントを募集している。

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 BRTは、バス専用レーンの設置や公共車両優先の信号システムなどを組み合わせることで、バスの定時性や速達性の向上を図る輸送システム。ナント(フランス)やクリチバ(ブラジル)、北京などで運行されている。

 基本計画案によると、ルートは相模大野駅~原当麻駅間の約8キロ。途中、相模女子大学や北里大学病院、女子美術大学など500メートル~1キロ間隔で10カ所にBRT駅を設置する。相模大野駅から北里大学バスターミナルまでは、道路の拡幅や新設により整備した専用レーンを走行し、北里大学バスターミナルから原当麻駅までは一般道路を走行する。

 車両は、ターミナル容量や必要輸送力、運行の効率化などの視点から、1便あたりの大量輸送が可能な連節バスも導入。停車時間も含めた表定速度は20キロで、大都市路線バスの1.6倍の速度に相当。相模大野駅~北里バスターミナルのピーク時の所要時間を現在の約35分から約13分に短縮する。同区間の運行間隔は5分程度。

 BRT駅には柵や上屋を設置し、待合い時の安全性や快適性を確保するほか、バリアフリー化する。駅付近には、サイクルアンドライド用の駐輪場を設置するなどして乗り継ぎ利便性の向上を図る。

 施設整備費の概算は約285億円。専用レーンやターミナルの施設整備は市が、運行は交通事業者が担う。利用者数は、開業予定の2016年に約16,600人/日、2022年に約18,300人/日を見込む。

 パブリックコメントの募集期限は3月16日。

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