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「日本一の大凧」揚げ 相模原の伝統行事、開催迫る

8間だこの糸目付け作業、ミリ単位で長さを調整する。

8間だこの糸目付け作業、ミリ単位で長さを調整する。

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 相模原の伝統行事「相模の大凧(おおだこ)まつり」が5月4日・5日、相模川の河川敷で開かれる。

8間だこの制作

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 天保(てんぽう)年間(1830年ごろ)に始まった同まつりは、新戸・上磯部・下磯部・勝坂の4地区の各保存会が毎年、竹の切り出しに始まり約6カ月かけて制作した大小さまざまなたこを揚げる。4地区の保存会で構成する「相模の大凧文化保存会」の八木亨会長は「南からの薫風が吹くと、まつりの時期がきたとワクワクする」と話す。

 最も大きい新戸地区の8間だこの大きさは14.5メートル四方、重さ950キロ。毎年揚げるたこの中では日本一の大きさを誇る。

 同河川敷で4月末、8間だこ作りの最終段階である「糸目付け」が行われた。糸目付けは、65メートルの麻縄43本をたこに付ける作業で、大だこの釣り合いを取るためにミリ単位で長さを調整する。和紙はたこ揚げ当日、骨組みに貼り付ける。

 和紙に書く今年の題字は「稀風(きふう)」。市制70周年を迎える相模原市を人生に例え、70歳の「古希」を祝うという意味を込める。

 8間凧の最長滞空時間は2002(平成14)年の約6時間。1949(昭和24)年の2時間40分を大きく上回った。揚げるには風速10メートル以上が必要。

 新戸地区の保存会の西山和秀会長は「糸目の狂いがなく、いい風が吹く4日午後に揚がる可能性が高い。午前中は大だこに近寄って写真を撮ることもできる」と話す。

 開催時間は10時~16時。大だこ揚げの時間は風の状況による。

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