相模川の高田橋付近で1月1日、寒中水泳大会が開かれた。主催は相模原市水泳協会。
1962(昭和37)年から行われている同行事はコロナ禍で60~62回が中止。大会廃止の危機に陥ったが、「我々の世代でこれまで60回開いた大会をやめることはできない」と同協会の若手が奮起し、継続が決まったという。
4年ぶり63回目は晴天の下、子どもから高齢者まで119人が参加。開会式では40回参加した86歳の女性らが表彰された。
河川改修の影響により水位は大人の膝程度で泳ぐことはできなかったが、参加者らは掛け声を掛け合いながら、気温12度、水温10度の川の中を元気に歩き、船上に設置された的に矢を放って無病息災を願った。
6回目の参加という相模原市内在住の男性は「寒中水泳は、寒いけれど癖(くせ)になる。水位は低かったけれど、かがむようにして全身で水に浸かった」と笑顔で話す。