町田市、歴史的街並み再生・保全地区に「観光交流センター」整備へ

小野路宿通りの道路延長は約500メートル。道路幅員は5メートル未満で歩道がない。

小野路宿通りの道路延長は約500メートル。道路幅員は5メートル未満で歩道がない。

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 町田市は5月21日、旅籠(はたご)だった旧家屋を観光交流センターとして整備することなどを盛り込んだ、小野路宿通り周辺地区の都市再生整備計画を公表した。

 小野路町は鎌倉時代、鎌倉幕府と武蔵国の国府である府中を結ぶ道が小野路を抜けていたことから古道が多く、鎌倉街道や布田道などが面影を残す。江戸時代中期には大山街道の宿場となり6軒の旅籠と堀割があった。宿通りの裏は両側とも急ながけであることから山林が残り、宿通りに面した宅地内の植木と相まって、緑豊かな景観を保っている。

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 小野路宿通りは近年、多摩ニュータウン開発の影響を受けて通過車両が激増し、地域住民の安全が脅かされているため、東京都が道路拡幅整備計画を進めている。しかし、道路だけを拡幅すると宿通りを中心とした街並みが失われる恐れがあった。そこで、町田市は今年3月、地域の活性化と多様な交流の促進を図ることを目的に、2009年~2014年度を計画期間とする都市再生整備計画を作成した。

 町田市は今後、「歴史的な街並み景観の再生と保全」「緑や水などの自然環境と調和した市街地環境の保全」「安全で快適な道路環境の形成と維持」「地域の歴史、自然及び文化を生かした拠点形成」を目標とした同計画に基づき、広場や駐車場、観光交流センター整備などの関連事業に取り組む。

 観光交流センターは、旅籠だった旧家屋を利活用することにより、地域住民の積極的な活動と小野路に訪れる人へのもてなしの交流拠点とする。敷地面積は1,090平方メートル。事業費は約2億5,700万円で、町田市が6割、国が4割を負担する。完成予定は2012年度。オープン時には1カ月あたり500人の来訪者を見込む。

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