新百合ヶ丘で「しんゆり映画祭」-神代辰巳監督特集など29作品上映

中越大地震後の村人たちの日々をとらえたドキュメンタリー「1000年の山古志-中越大震災と闘った小さな村の物語-」(写真)ほか2本は、同映画祭が初公開となる。 ©「1000年の山古志」製作委員会

中越大地震後の村人たちの日々をとらえたドキュメンタリー「1000年の山古志-中越大震災と闘った小さな村の物語-」(写真)ほか2本は、同映画祭が初公開となる。 ©「1000年の山古志」製作委員会

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 「KAWASAKI しんゆり映画祭2009」が9月19日より、ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘(川崎市麻生区上麻生1)と川崎市アートセンター(万福寺6)で開催される。主催はNPO法人KAWASAKIアーツ。

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 日本映画学校(万福寺1)が立地する地域の特徴を生かし、ボランティアスタッフの公募や市民プロデューサー制度の導入など、一般市民が企画運営を行う同映画祭。開催は15回目で、昨年は無料プログラムも含めて3,285人が来場した。今回は、同区内で晩年を過ごしたロマンポルノの巨匠、神代辰巳監督の作品や日本映画の次代を担う若い作り手たちの作品を中心に上映するほか、監督や俳優のトークイベントを連日行う。上映作品数は29本、参加ゲストは 24人と2団体を予定。

 オープニング上映は、「その日のまえに」「俺たちに明日はないッス」「棒の哀しみ」の3本。ゲストに大林宣彦監督、タナダユキ監督、さそうあきらさん、安藤サクラさん、奥田瑛二さんらが登場する。

 神代監督特集では、「棒の哀しみ」「恋人たちは濡れた」など4本を上映。日活撮影所の元スクリプターで同映画祭顧問の白鳥あかねさんが、出演者に同監督作品の魅力や現場でのエピソードなどを聞く。

 特集「しんゆりセレクション」では「ノン子36歳(家事手伝い)」の上映と併せて熊切和嘉監督と主演の坂井真紀さんがゲストに登場するほか、上映時間が4時間に及ぶ「愛のむきだし」(園子温監督)、「大阪ハムレット」(光石富士朗監督)、「トウキョウソナタ」(黒沢清監督)を上映する。

 松山ケンイチさんが故郷・青森を舞台に全編津軽弁のセリフに挑むラブストーリー「ウルトラミラクルラブストーリー」(横浜聡子監督)、名門・高校野球部最後の夏へ向け、死にものぐるいでベンチ入りを目指す青春ムービー「ひゃくはち」(森義隆監督)など話題作4本をラインアップするのは、若手監督を応援する企画「New Wave Japan」。トークイベントでは4監督が出演する。

 クロージング企画「Discover true Japan」では、同映画祭の初代実行委員長・武重邦夫さんがプロデューサーを務めた「葦牙-あしかびー こどもが拓く未来」「1000年の山古志-中越大震災と闘った小さな村の物語-」の2本を先行上映。

 そのほか、今年で10周年となる地元中学生たちの「ジュニア映画制作ワークショップ発表会」や、オーストラリアから学生監督を招聘(しょうへい)して行う「豪日学生映画フォーラム」、障がいのある人も映画を楽しめる「副音声ガイド・日本語字幕付きバリアフリー上映」などの取り組みを実施する。

 映画祭期間中は新百合ヶ丘駅周辺のフェア加盟店にクーポンを持参するとデザートやワンドリンクサービスなどのサービスが受けられる特典も。観賞料金は、通常プログラム=一般1,000円(前売り800円)。9月27日まで。

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