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現代ガラス芸術のパイオニア・岩田藤七作品展-町田市立博物館

岩田藤七 花器 1960年 新宿歴史博物館蔵

岩田藤七 花器 1960年 新宿歴史博物館蔵

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 近代日本を代表するガラス工芸作家・岩田藤七と長男・久利の展覧会「岩田ガラス 藤七・久利の花器と茶器」が1月8日より、町田市立博物館(町田市本町田、TEL 042-726-1531)で開催される。

 岩田藤七は1983(明治26)年生まれ。工業製品のガラスが主だった昭和初期、独力で学んだ色ガラスの製法による作品を展覧会で発表し、ガラス工芸という新たなジャンルを切り開いた。

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 色彩豊かで流動的な形、暖かみのある作品は透明や切子ばかりのガラス界に衝撃を与え、高い評価を受けた。日本人の美意識に基づく「日本独自の」ガラス芸術を目指して、当時は珍しかった花器や食器、茶器の制作も行うとともに、ガラスの近代建築への応用という新しい分野を築いた。

 長男の久利は金箔(きんぱく)を使いこなした端正な美しさを放つ作風、ガラスの不透明色の魅力を生かした作風など新たな表現に挑戦し続け、日本のガラス工芸を発展させたほか、「生活に使える美術品の普及」を目指し、岩田ガラスの販売を全国的に拡大した。

 同館は2002年、旧岩田工芸硝子から105点の作品の寄贈を受け、国内有数のコレクションを有する。今回の展覧会では、同館所蔵の作品81点を含む約110点の作品を花器・茶器・貝などのテーマごとに紹介するほか、講演会「色ガラスに遊ぶ―岩田藤七の世界」(1月9日)や学芸員による展示解説(2月6日、3月5日)も行う。

 開館時間は9時~16時30分。入場無料。祝日を除く月曜休館。3月6日まで。

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