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新百合ヶ丘で「5時からシネマ」-若松孝二監督の初期作品特集

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 新百合ヶ丘駅北口の川崎市アートセンター アルテリオ映像館(川崎市麻生区万福寺6)で2月9日より、「5時からシネマ」が開催される。企画はNPO法人「KAWASAKIアーツ」(TEL 044-953-7652)。

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 若年層や会社員が来館できるように、17時以降の時間帯に1~2作品を上映する同企画。「夜をノック★アウト」をキャッチフレーズに古典から新進気鋭監督の意欲作品まで、「映画文化の起爆剤となるべくエッジの効いた」作品をラインアップする。

 3回目の開催となる今回の特集は「若松孝二 初期傑作選」。昨年、急逝した若松孝二監督の初期作品 「犯された白衣」「処女ゲバゲバ」「性賊 セックス・ジャック いろはにほへと」の3本を上映する。

 若松監督は1936(昭和11)年宮城県出身。新聞配達やテレビ番組の助監督など職を転々とした後、処女作「甘い罠(わな)」(1963年)を監督。1965(昭和40)年に若松プロダクションを創設。「壁の中の秘事」(1965年)がベルリン映画祭へ正式出品となり、日本映画業界から国辱映画呼ばわりされる一方で「ピンク界の黒澤明」とも呼ばれた。2010年には同NPOが主催する映画祭にゲスト出演している。

 ゲストトークも同9日に予定する。ゲストは映画監督の足立正生さんと小水一男さん。「出口出」名義で若松監督と共同脚本を執筆した2人を招き、若松監督の作品や思い出について語る。終了後は上映スタッフ、ゲスト、観客をつなぐ交流会も開く。

 「1960年代後半から70年という激動の時代を生々しく切り取り、世紀を超えて、世代を越えて、私たちを激しく揺さぶる鮮烈な作品に期待していただければ」と同館担当者。

 上映時間は同館公式サイトで確認できる。料金は、一般=1,000円(2本分=1,600円)。18歳未満入場不可。今月15日まで。

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