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海底熟成ワイン、相模原の企業が商品化-沈没船のロマンを再現

フジツボや石灰藻などの堆積物が半面にびっしり付いたAタイプ(左)、付着物の少ないBタイプ

フジツボや石灰藻などの堆積物が半面にびっしり付いたAタイプ(左)、付着物の少ないBタイプ

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 酒類販売を手掛けるコモンセンス(相模原市南区麻溝台1)は11月8日、海底で熟成されたワイン「SUBRINA(サブリナ)」の販売を始めた。

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 沈没船から見つかったワインを再現してみようと6000本の赤ワインを南伊豆の海底に沈め、熟成させる「Venusプロジェクト」により生産された同商品。2年に及ぶさまざまな酒類の海底熟成の実験から、果実を凝縮させた貴品種で仕込んだ赤ワインに絞り込み、最終的に南アフリカCloof社が生産するシラーズ種の赤ワインを選定した。

 ワインボトルは、鉄道総合技術研究所の協力を得て深度100メートルでも海水が浸透しない方法で南伊豆の海底に沈められた。熟成期間は2012年11月16日~2013年6月19日。ソムリエによる、地上セラー熟成と海底熟成との比較試飲では、「角がとれ、なめらか」などの評価を得たという。

 「沈没船から引き揚げられたワインがおいしかったと評判だが、希少過ぎて試飲経験者はほとんどいない。一生に一度の記念日に楽しむならもっともふさわしい一本」と同社担当者。

 販売数は6000本で、価格は、フジツボや石灰藻などの堆積物が半面にびっしり付いたAタイプが1万2,000円、付着物の少ないBタイプが1万円。同社ホームページで販売する。

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