自作ラーメンサイト管理人が相模大野に出店-店舗も「ほぼ自作」

一刀斎の外観

一刀斎の外観

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 相模大野駅北口に6月7日、ラーメン店「一刀斎(いっとうさい)」(相模原市相模大野6)がオープンした。

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 店長の大野さんは、ラーメンの作り方やレシピを公開する「ザ・自作ラーメン」の管理人。2003年3月に同サイトを立ち上げた。「自分でも店で出すようなラーメンができないかと考え、無謀にもネット情報だけでラーメン作りに挑戦。道具を買いそろえることから公開することにした」と振り返る。

 その後、「サイトを運営しているうちに自作ラーメン仲間ができたので、オフ会を開いてラーメンを披露し合うようになった」(大野さん)。オフ会をベースに結成した「拉麺志士」は、立川アレアレア・ラーメンスクエアの出店者を公募する「ラーメントライアウト」で2年連続して優勝者を輩出する。

 店を開こうと考え始めたのは、「ザ・自作ラーメンSEASON2」に移行した2005年3月ごろ。このころには、スープだけでなく自家製麺やラーメン用食材の野菜の自家栽培を始めた。人気ラーメン店の店主に試食してもらうなどしてラーメンの完成度を高め、自作ラーメン特集でマスコミにも取り上げられるようになる。

 今年4月7日より、SEASON3「ラーメン店主編」をスタート。レシピだけでなく、店舗のペンキ塗りや厨房機器の導入、看板取り付けなどの自作過程も公開する。「根っからの凝り性(笑)。できることはなんでも自分でやってみたい。それが楽しい」と大野さん。2カ月で完成させた店舗の面積は約8坪、席数は9席。店名は「ラーメン1本で食べていく意気込み」。オープンにあたっては、自作仲間のアドバイスや協力が役立った。

 メニューは、塩つけ麺(650円)、にぼらーめん(600円)など。豚肉や果物から取るスープはあっさりとした味わい。「鶏ガラやゲンコツなど廃棄する材料は使わない。メタボも気になるので、ラードの代わりに大豆白絞油を使う」と説明する。朝5時から作り始め、1日約50食を提供する。「すべて自分でやるので今のところこれで精一杯」。

 今後の展開について、「メニューや味をいろいろ試したい。自作派はサラリーマンが多く、お店を出す機会がないので、試食会なども開いていく予定」と話す。

 営業時間は、11時ごろ~15時ごろ、17時ごろ~21時ごろ。月曜定休。

 ※2016年4月頃閉店

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