町田ゼルビアが「天皇杯」東京都代表に決定-延長PK戦で専大に勝利

東京都サッカートーナメント優勝を決めたゼルビア

東京都サッカートーナメント優勝を決めたゼルビア

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 天皇杯の東京都代表を決める東京都サッカートーナメント決勝が8月27日、西が丘サッカー場で行われ、FC町田ゼルビアが延長PK戦の末、専修大学に1対1(PK5対4)で勝利。同大会初優勝で2年連続2回目の天皇杯出場を決めた。

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 専大は準決勝でゼルビアと同じJFLに所属する横河武蔵野FCを6対0で下した強敵。「リスペクトしなければならない相手」(ゼルビアのポポヴィッチ監督)。

 試合は専大がスピードのあるパスサッカーを仕掛けるが、ゼルビアはバイタルエリアを固めて対応する。攻守の切り替えが早い試合展開となった24分、専大のMF町田也真人選手が中央付近からミドルシュートを決めて先制。ゼルビアも4分後、ドリブルを仕掛けたFW北井佑季選手がPKを獲得。これをFW勝又慶典選手が蹴り込み、1対1で前半終了。

 後半も前半同様の展開となるが互いに決め手を欠き。10分ハーフの延長戦に突入。延長後半、ゼルビアのGK修行智仁選手が相手選手と激突。起き上がれずに5分以上、試合が中断するほどの大きなダメージを受ける。交代選手枠を使い切っていたため修行選手はプレーを続行、執念のプレーで最後まで追加点を許さず試合はPK戦に。

 PK戦でも修行選手は立っていることもやっとの状態。しかし1本目の専大のPKをブロックすると、ゼルビアのフィールドプレーヤー5人が落ち着いて決め、PK戦5対4で勝利した。勝利の瞬間、選手らは修行選手のもとに駆け寄るが、修行選手は再び倒れて救急車で運ばれた。

 試合後の表彰式ではキャプテンのDF津田和樹選手らが優勝カップを受け取り、場内を一周。サポーターと喜びを分かち合った。

 ポポヴィッチ監督は「町田の監督に就任してから対戦した中で一番強いチームだった。攻撃的で早い魅力的なサッカーをしたが、流れのなかから崩されることはなかった。PKは練習していないので見ていなかった」と振り返り、修行選手について、「すばらしいプレーでチームを救ったヒーロー。トレーナーの見解では、頬を骨折している可能性がある」と話す。

 ゼルビアの天皇杯1回戦は9月3日、山梨中銀スタジアム(山梨県甲府市)で山梨県代表(帝京第三高校と山梨学院大学付属高校の勝者)と対戦する。

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