町田・境川沿いの漫画豆本出版社、改装してカフェに-料理研究家とコラボ

PALOMA CAFE(パロマカフェ)

PALOMA CAFE(パロマカフェ)

  • 0

  •  

 カフェ「PALOMA CAFE(パロマカフェ)」(相模原市上鶴間本町2)が3月11日、町田・境川沿いにオープンした。

[広告]

 同店は、料理教室「La Bonne Table(ラ・ボンヌ・ターブル)」主宰の奥津静子さんと豆本専門出版社パロマ舎主宰の「のま とし」さんが2004年にミニアチュール文庫(縦横合わせて75ミリ以下の豆本)を共同企画・出版したことが契機となり、同出版社を一部改装して開業した。

 奥津さんは、私立学校の家庭科専任教員として5年間勤務後、コルドンブルー東京校、エコール・フェランディ、エコール・リッツ(ともにフランス)、シエナ・イタリア料理学院(イタリア)、一茶庵そばうどん教室など、「国内外を問わず、本物を学べる場所を選んで飛び回って」(奥津さん)料理を学んだ。その後、小田原と町田で同教室を主宰するほか、「暮しの手帳別冊」などで料理を発表している。

 のまさんは、漫画家の永島慎二さんに師事した後、手塚プロに入社して「火の鳥2772」や「鉄腕アトム」などの製作に参加。1981年に豆本専門出版社を設立した。手塚治虫さん、永島慎二さん、水木しげるさん、つげ義春さんなどの著名漫画家の作品を収録し、各作品に合わせた装丁を施した「漫画豆本」は、漫画ファンや豆本ファンから高い評価を得ている。

 オープンのきっかけについて、「外食してもあまり理想の店に出会えないので自分で作ってみることにした。料理教室の枠を取り払い、より多くの人においしいものを紹介したいと考え、カフェに決定。せっかく店を開くなら、通販専門だった希少な豆本や原画も展示して在庫次第で即売することにした」と奥津さん。

 店舗面積は約9坪、席数は10席。境川を眺めることができる店内カウンターテーブルにカンパーニュ(田舎パン)やイチジク&クルミのライ麦パン、グリッシーニを並べる。「コーヒーや料理がおいしく見えるようにシンプルな雰囲気を目指した」(同)。

 メニューは、野菜と豆がたっぷり入った「スープセット」(1,000円、田舎パン+コーヒーまたは紅茶付き)、「グリッシーニと生ハムのセット」(1,000円、グラスワイン付き)、バターとはちみつまたはジャムを添えた田舎パンの「トーストセット」(800円、コーヒーまたは紅茶付き)など。4月からは1日10食限定で、ポトフ、シュークルート、肉のロースト、オニオングラタンスープなどフランス定番料理やイタリア地方料理を休日ランチで提供する。客単価は約1,500円。

 「パロマカフェでしか味わえないものがある、パロマカフェに行けば必ずおいしい発見がある、そんな店にしたい」(同)と抱負を話す。営業時間は11時~15時30分。水曜・木曜定休。

パロマカフェパロマ舎限定フォアグラサンド-町田のグルメ・サンドイッチカフェで提供(町田経済新聞)町田に自然食カフェ&ショップ-発酵玄米おにぎりなどを提供(町田経済新聞)相模大野のカフェ食堂「おまもり」、スタッフの熱意で移転・再挑戦(町田経済新聞)

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース