町田市と相模原市は5月26日、小田急多摩線延伸の推進に関する覚書を取り交わした。リニア中央新幹線(東京都~名古屋市間)の開業が予定される2027年までの実現を目指す。
両市と関係団体で構成する「小田急多摩線延伸計画に関する研究会」の調査結果によると、延伸の目的は町田・相模原業務核都市の機能強化、114 万都市圏を形成する町田・相模原都市圏の交流・連携の促進、鉄道利用者の利便性・移動の確実性の向上、地域経済・産業の活性化など。
概算事業費は1,080億円。町田市の北部丘陵エリアに位置する中間駅(高架)、相模原駅(地下)、上溝駅(高架)の3駅を整備し、加算運賃50円、返還予定地の開発人口などの条件を設定した場合、累積資金収支が36年で黒字に転換する。運行サービスやまちづくり、事業費圧縮などを実施することで事業許可の目安となる30年以内となるケースも確認したという。
今度、次期交通政策審議会答申での位置付けや沿線まちづくり計画の策定などについて、関係機関との合意形成を進める。