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長津田に「日本酒立ち飲み店」限定開業 セレクト生原酒メインに

立ち飲み店を開いた岸田秀幸社長

立ち飲み店を開いた岸田秀幸社長

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 長津田駅北口駅前に7月1日、酒販店「岸田屋酒店」が経営する立ち飲み店(横浜市緑区長津田4、TEL 045-981-0068)がオープンした。

日本酒のラインアップ

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 1945(昭和20)年に開業した同酒店が10年ほど倉庫として使っていたスペースを活用。営業時間は週4日3時間と限られているが、全国の限定生原酒を中心に取り揃え、一般飲食店の半額程度で飲めるとあって、オープン1カ月でリピーターを増やしている。

 オープンの経緯について、同店の岸田秀幸社長は、「駅周辺には飲食店が開業できる建物が少ない。駅の乗降者数は上位だが、商材がないため街へ降りてくる人が少ない。みんなが諦めてしまっている状況を歯がゆく思っていた」と明かす。同店が計画用地に入っている都市計画道路の事業見通しが立たないため、「現状できることをやろうと」と既存スペースを転用したという。

 内装は「最低限」というシンプルな作り。のれんをくぐると、正面の日本酒を収めた冷蔵庫を囲むようにカウンターを配置する。席数は20席。

 日本酒は純米から大吟醸まで、熟成酒や微発泡といった酒を含め、1升3,500円~5,000円の銘柄を中心に約20種類を常時ラインアップ。容器に移し替えて1~2カ月熟成させてから提供する酒、菊姫特吟や悦凱陣といった「ワンランク上」の酒も取り揃える。香りと色を楽しんでもらいたいと、冷酒はワイングラス、燗酒は平盃で提供。価格は300円~700円(90~120ミリリットル)。日本酒に合うという手作り総菜も200円~300円で取り揃える。平均客単価は1,200円。

 酒販店の営業後、社長自ら店に立ち、客と会話をしながら希望に応じて酒を勧める。「小さな酒屋なので、なんでもかんでも酒の種類を揃えることはできない。蔵元に通い、関係を大切にすることで、生産量が少ない地酒を取り扱わせてもらえる。立ち飲み店を開いたことで、試飲の数を増やすことができ、蔵元が勧める飲み方で出せる」(岸田社長)

 「お客さん同士が仲良くなって、江戸前すしと日本酒を楽しむ会を当店で開催することが決まるなど、この店から人のつながりが広がっている。ゆくゆくは音楽ライブなどにも場を提供し、週末営業もできれば」と笑顔で話す。

 営業時間は18時~21時。火曜・水曜・木曜・金曜に営業。

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