認知症当事者を専用アプリで捜索する取り組み「相模原市民みまもりあいプロジェクト」の事業説明会が4月18日、あじさい会館(相模原市中央区富士見6)で開かれた。
この取り組みは、特許技術により個人情報を第三者に託すことなく捜索依頼ができる仕組みを活用。捜索者の情報を受信したアプリ登録者が依頼者に電話連絡できる。地域のネットワークを生かすことで、防災行政用同報無線放送「ひばり放送」に比べて早期発見が期待される。
発表会では、アプリを開発した社団法人セーフティネットリンケージの高原達也代表理事が登壇。「人が持っている善意を生かし、正しさと楽しさを持って、見守りあえるまちづくり」を呼び掛けた。
主催したNPO法人Link・マネジメント(淵野辺4)の井戸和宏代表理事は「全国に先駆けて相模原から広げていきたい。市民の半数のアプリ登録を目指す」などと意気込みを語った。
同団体は今後、子どもも楽しめる「かくれんぼ」イベントなどで同アプリを活用し、登録者の拡大に努めるという。